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サッシについて
窓を複層ガラス(二重のペアガラス、三重のトリプルガラス)にする事で、単層ガラスに比べて遮熱・断熱性能が高まり、エアコン効率が上がることで省エネ効果も期待できます。
しかし、そこには窓枠(サッシ)の素材も大きく関わってくるのです。
枠、サッシの種類
・ 木製
・ スチール製
・ 樹脂製
・ アルミ製
など、様々な種類があります。
アル三サッシとは?
アルミニウム合金で作られたサッシ(窓枠)のことです。
現在、アルミ樹脂複合サッシの次に多く使われているサッシになります。
アルミサッシの特徴
・他のサッシに比べ安価。
・紫外線や雨風に強く、錆びにくく、ほかの素材に比べて耐久性が高い。
・エアコン効率が低い為、光熱費がかさむ。
日本での普及率
( H30年データ )
・アルミサッシ41%→25.5%ダウン ↓
・アルミ樹脂複合サッシ42%→54.2% アップ ↑
・樹脂サッシ17%→19.3%アップ ↑ (日本では気候柄、北海道が樹脂サッシ率NO1)
・木製サッシ1%以下
性能の高い順番
1. 樹脂サッシ
2. 木製サッシ
3. アルミ樹脂サッシ
4. アルミサッシ
※ コストの方は性能に応じて高くなります。
アルミサッシ
・アルミニウム合金でできたサッシ。
・軽くて耐久性にすぐれ、加工しやすい。
・安価なので日本の住宅で多く用いられてきた。
・熱を伝えやすく、外気温の変化の影響を受けて、冷暖房の熱損失が大きい。夏暑く、冬冷たい。
・サッシの外側と室内側で温度差が大きく、結露になりやすい。
※新築の注文住宅では、アルミサッシの使用は減少傾向にあります。
アルミ樹脂複合サッシ
結露がかなり減り、コストもアルミサッシの次に安価なので、現在普及率が上がっています。
とは言え一軒家の場合、アルミサッシからアルミ樹脂複合サッシに変更すると、数十万円アップします。
見た目・・・比較的すっきりとした仕上がりに。
強度・・・高くなります。
寿命の長さ・・・腐食や錆びに強くなり延びます。
※ アルミ樹脂複合サッシの場合、アルミ素材を外側(屋外側)に持ってくることで、
耐候性の高さを活かせます。
「アルミサッシ」だけでは補えない部分を「アルミ樹脂複合サッシ」にする事により、
両方のメリットを取り入れられる。(断熱性が上がり、結露防止になり、強度も高まる。)
樹脂サッシ
サッシ(窓枠)に塩化ビニル樹脂(プラスチックの一種)を使ったものが「樹脂サッシ」です。
断熱性と気密性が高いことから人気が高まり、世界中で普及が進んでいます。
省エネ対策としてアルミサッシを樹脂サッシに交換するリフォームも増えています。
加熱すると形を変えやすい性質から、土木・建築資材などさまざまな分野に使われ、強度を上げるために厚く強化することでカバー。
樹脂枠のメリット&デメリット
・断熱効果にすぐれている。
室内の暖かさを逃がさず、室外の冷たい空気を室内へ伝えにくい
(塩化ビニル樹脂はアルミと比較して熱伝導率が約1000分の1)
・デザインやカラーバリエーションが豊富。
・防音効果がある
気密性にすぐれ、外部の音が室内に入ったり、室内の音が外部に漏れたりすることを防ぎ
・結露が生じにくい
結露は、外の空気と室内の空気の温度差が原因で、樹脂サッシは外気を伝えにくいことから、結露ができにくくなり、カビやダニの発生防止につながります。
・価格が高いデメリットもある。
(家の内・外側両方に塩化ビニル樹脂を使った「オール樹脂サッシ」はアルミの約2倍。
内側樹脂、外側アルミを使った「アルミ樹脂複合サッシ」なら、約1.5倍。)
・白の窓枠は汚れが目立ちやすい
塩化ビニル樹脂は、着色しやすいので色のバリエーションが豊富だが、白の場合経年で窓枠の黒ずみが目立ちやすくなる為、要注意。
・アルミサッシに比べ重い
樹脂サッシに使われている塩化ビニル樹脂は、アルミニウム合金に比べて強度の点で劣り、
「厚くて重い」傾向で開け閉めしにくい。
※ 近年厚みを抑えた樹脂サッシも登場。
樹脂サッシの寿命
塩化ビニル樹脂の耐久年数は50年以上。
※ 実際の樹脂サッシの寿命は使われ方や設置環境によって異なる。
樹脂サッシは、アルミサッシに比べて紫外線に弱く、日光が強い場所には不向き。
設置場所には要注意。
サッシのリフォーム方法
1.枠ごと交換する方法。
壁を壊し、もともと設置されているサッシを枠ごと取り外し、解体して撤去。
その後、樹脂サッシを取り付け、壁を元に戻す。
・解体・廃材撤去費用 約5万~10万円
・工事費 約15万~20万円
工事費は窓の大きさによって変動、
工期は規模により1~3日。
内窓を設置する場合
もともとあるサッシをそのままで、内側に窓を取り付ける場合は壁を壊すことがない分、費用を抑えられます。工事費相場は約5万~10万円で、窓の大きさによって変動します。
工期は1日、設置場所や窓の大きさによっては数時間で終わります。
バリエーション
樹脂サッシは、着色や成型がしやすいことから、白や茶、黒やシルバー、木目調など、色やデザインが豊富。
内観と外観で色を変えたり、住宅のイメージに合わせて選ぶことができます
最後に
やはり最強は樹脂サッシのトリプルガラスだといえます。
価格は上がるものの、結露がなく、光熱費を抑えられるからです。
暮らしやすく、省エネになり、寿命も長いので、トータル的にはお得になります。
ご覧いただき、ありがとうございました!