雨漏りの原因特定

雨漏りを放置すると建物の劣化が進み、最終的には大規模な修理が必要になってしまいます。
特に呉市や東広島市のような雨の多い地域では、早期発見と対応が住まいを守る鍵となります。
実は雨漏りの原因を見つけたり、修理をするのは非常に難しい作業なんです。
また、素人による屋根上での作業は危険を伴うため、調査も修繕もプロに依頼することをお勧めします。

軒下の濡れ
雨漏りの調査方法
専門業者は豊富な経験と特殊機器を用い、正確に原因特定します!
赤外線サーモグラフィーで調査
● 壁や天井の温度差を検出
水が入り込んだ部分は、乾燥している部分より温度が低くなります。
赤外線カメラを使うことで、目視では確認できない水の侵入経路を特定できます。
● 調査精度
壁の中の水の動きまで把握できるため、原因特定の精度が高まります。
散水試験(加圧試験)
疑わしい箇所に 特殊な装置を使って、加圧した水を散布し雨漏りを再現します。
● 段階的に確認する
下から上へと少しずつ範囲を広げることで、正確な侵入ポイントを特定していきます。
発煙試験
● 煙を使った隙間の特定
屋根裏や壁内に無害の煙を充満させ、煙が漏れ出す箇所を外部から確認します。
目視では確認できない微細な隙間も特定できます。
トレーサー検査
● 特殊な着色料を使用
水に溶ける無害な蛍光剤を混ぜた水を使って散水。
紫外線ライトで侵入経路を追跡します。
雨水の流れた跡が鮮明に浮かび上がる視覚的な証拠で、説得力のある調査結果になります。

雨漏りの症状別に原因を特定!
症状によって疑う原因は異なります。
代表的なケースをあげていきます。
天井からポタポタ落ちる場合
最も典型的な雨漏りの症状です。
● 真上の屋根を確認
まずは漏水地点の真上にある屋根部分をチェックします。
瓦のずれ、スレートのひび割れなどがないか確認しましょう。
● 屋根の谷部分
複数の屋根面が交差する谷部分は、水が集中しやすく雨漏りの原因になりやすい場所です。
谷樋の詰まりや破損がないか確認します。
● 天窓周り
天窓がある場合、その周囲のシーリングの劣化や枠の歪みが原因のことが多いです。
壁に湿り気やシミがある場合
● 外壁と窓の取り合い部
:窓枠周りのシーリングが劣化していると、そこから雨水が侵入します。
特に窓の上部からの侵入が多いです。
● 外壁のクラック
外壁にひび割れがある場合、そこから雨水が浸透し、内壁にシミとなって現れます。
● 雨樋の不具合
雨樋が破損していたり、詰まっていたりすると、溢れた雨水が外壁を伝って侵入することがあります。
2階の部屋の床や1階の天井に現れる場合
● バルコニーの防水層
2階にバルコニーがある場合、その防水層の劣化が原因かもしれません。
特にドア下の防水処理や排水口の詰まりをチェックします。
● 外壁と屋根の取り合い部
外壁と屋根が接する部分のシーリングや水切りの不良も一般的な原因です。
換気口や配管周りからの漏水
● 換気扇周りの防水処理
屋根に設置された換気扇や換気口の周囲は、防水処理が不十分だと雨漏りの原因になります。
● 配管の貫通部
給排水管や電気配管が屋根や壁を貫通している部分も要注意です。
シーリングの劣化で隙間ができやすい場所です。
次回は対策についてです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
