屋根のリフォーム材について２．セメント瓦

セメント瓦は、セメントと砂が主原料なので、粘土瓦に比べて
安く、様々な形状や色があるため、幅広い住宅に採用されてきた。
しかし近年、耐久性やメンテナンス面での課題が指摘されている。

セメント瓦の特徴

主原料: セメントと砂

製法: 圧縮成形

形状: 平型、波型、S型など

色: 多彩な色があり、塗装によって変更も可能。

価格: 粘土瓦に比べて安価

セメント瓦のメリット

●価格が安い
粘土瓦に比べて製造コストが低く、初期費用を抑えられる。

●デザインの自由度が高い
様々な形状や色があり、住宅のデザインに合わせて選べる。

●施工性が良い
粘土瓦に比べて軽量なので、施工が比較的容易。

セメント瓦のデメリット

●耐久性が低い
粘土瓦に比べ耐久性が低く、ひび割れや凍害が発生しやすい。

●遮熱性・断熱性が低い
粘土瓦に比べ遮熱性・断熱性が低く、夏は暑く、冬は寒い。

●定期的なメンテナンスが必要
塗装が劣化しやすく、定期的な塗り替えが必要。

●重い
粘土瓦よりは軽量だが、金属屋根と比べると重さがあり、
耐震面で注意が必要。

●アスベストの可能性
1980年代以前製造のセメント瓦には、アスベスト含有の可能性あり。

施工相場

セメント瓦の葺き替え工事の相場
1平方メートルあたり5,000円～8,000円程度。

※屋根の形状や面積、使用材料、施工業者によって変わる。

〈内訳〉
●既存屋根の撤去・処分費用
●下地材の補修・交換費用
●新しい屋根材の費用
●施工費用
●足場設置費用など

注意点

塗装の劣化で防水性が低下し、雨漏りの原因になる為、
定期的な点検とメンテナンスが必須。

点検時にアスベスト含有だった場合は、専門業者に処理をしてもらう必要があります。

施工の検討をする場合は、複数業者から見積もり
を取り、比較検討してみましょう。

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